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ブックマーク / huyukiitoichi.hatenadiary.jp (6)

  • なぜ一見何の利益もない嫌がらせ行為を行う人間が存在するのか?──『悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』 - 基本読書

    悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか? 作者:サイモン・マッカーシー=ジョーンズインターシフトAmazon最近、仕事中のほとんどの時間は何らかのゲーム配信(最近はLeague of Legends)を垂れ流していることが多い。人気のストリーマーは数千、数万といった視聴者を集める。そうすると、一人用ゲームではない対戦系ゲームを配信で行っている配信者は、少なからぬ「嫌がらせ」行為に遭遇するものだ。 たとえば、配信者がゲームのマッチングを開始したのにタイミングを合わせてマッチング開始し、配信者とマッチングしたらその試合で通常ありえないえないゲームプレイをして負けに導いたり、挑発行為を繰り返したり、Apexのようなバトロワなら配信を見て位置を把握し集中攻撃をかけたりが行われるのである。 そうした悪意あるプレイヤーが、なぜ、自分にとってたいして利益があるようにも思えない悪意あ

    なぜ一見何の利益もない嫌がらせ行為を行う人間が存在するのか?──『悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』 - 基本読書
    hdkINO33
    hdkINO33 2023/01/26
    “本書ではホモ・リヴァリスといわれるこのタイプの人間は、最後通牒ゲームで10ドル中2ドルのオファーを断る場合、自分は2ドルを失うが相手は8ドルを失うので、相対的に得をすると考える。”
  • またまた早川書房1600作品が50%割引の大型電子書籍セールがきたので、SF・ノンフィクション中心にオススメを紹介する - 基本読書

    早川書房の1600作品が最大50%割引という大型の電子書籍セールが来たので、僕が読了済みのものからオススメを紹介しよう。早川書房は定期的にこの規模のセールをやることで知られているが、そのたびにラインナップが異なる。特に、前回のセール時には刊行間もなかった作品なども今回は多数セールに入っているので、今回は主に2022年1月〜以降に刊行されたセール品を中心にオススメを紹介していこう。 Amazon.co.jp: [プライムデー] Kindle最大70%OFF:早川書房タイトル: Kindleストア まずは目玉のSFから紹介していこう。 早川書房公式ページの刊行年月リストから一個一個セールになっているかな……と確認していったのだが(Kindleページの検索機能が劣悪なので)、今回は特に小説が豊作だった印象。たとえば、最初に紹介しておきたいのは春暮康一の『法治の獣』 法治の獣 (ハヤカワ文庫JA

    またまた早川書房1600作品が50%割引の大型電子書籍セールがきたので、SF・ノンフィクション中心にオススメを紹介する - 基本読書
  • 神話と現実が入り混じったようなやべーやつ──『魔王:奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男』 - 基本読書

    魔王: 奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男 作者: エヴァンラトリフ,Evan Ratliff,竹田円出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/10/17メディア: 単行この商品を含むブログを見るこの『魔王:奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男』は、合法的なインターネット上での処方箋売買のサイトで金を稼ぎ、後に武器密輸出、麻薬取引に取り出した巨大な犯罪王国の絶対的な王であった男、ポール・ル・ルーを追った一冊である。 この男、2012年には逮捕されているわけなんだけれども、いうて麻薬王なんかやべーやつがいくらでもいるし、「魔王」は言いすぎでしょと思っていた。だが、実際に読み進めていくうちに最初の方はある程度まともに見えたのだがどんどんイカれた所業に手を出していって、「いやそれ絶対ウソやん笑」みたいな噂=神話の数々を実際に彼が計画していたということが実際に明らかになり、「うーん、

    神話と現実が入り混じったようなやべーやつ──『魔王:奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男』 - 基本読書
    hdkINO33
    hdkINO33 2022/01/08
  • 複雑な人間関係・時代関係がカタルシスへと直結していく、尖りすぎた近年最高峰のSFアドベンチャーゲーム!!──『十三機兵防衛圏』 - 基本読書

    十三機兵防衛圏 - PS4 作者:出版社/メーカー: アトラス発売日: 2019/11/28メディア: Video Gameいやはやこれは当におもしろい、今年最高のゲームだった。『オーディンスフィア』などで知られるヴァニラウェア✗アトラスの新作だが、タイトルからもわかるように作はいわゆるロボットゲームである。ゲームパートはRTSのタワーディフェンス型の仕組みが採用されていて、こちらも大変におもしろい内容に仕上がっているのだけれども、特筆したいのは、アドベンチャーパートのシナリオに各種演出だ! 物語冒頭、怪獣の侵攻によって街が破壊されつつあり、人々が逃げ惑う中一人の女子高生が太ももをすっとなでる/さらう動作をすることで、STARTの文字が浮かび上がり、街中の歩道橋越しに巨大な人型ロボットが、ばりばりばりという時空の歪みのあとに突如出現するという一連のシークエンスでぞっこん惚れ込んでしまっ

    複雑な人間関係・時代関係がカタルシスへと直結していく、尖りすぎた近年最高峰のSFアドベンチャーゲーム!!──『十三機兵防衛圏』 - 基本読書
    hdkINO33
    hdkINO33 2021/02/08
  • イスラエルのSFを集めた、恐ろしく質の高い傑作アンソロジー──『シオンズ・フィクション』 - 基本読書

    シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選 (竹書房文庫) 発売日: 2020/09/30メディア: 文庫この『シオンズ・フィクション』は、イスラエルSFの傑作16篇を集めたアンソロジーである。訳者の一人である山岸真さんがの雑誌などで凄い凄いと書いていたので期待していたのだけれども、読み始めてみれば、たしかに恐ろしく質が高い作品が揃っている。それも、イスラエルの文化歴史を反映させた、あまり味わったことのない発想や表現が出てくるので、4篇ほど読んだところでイスラエルにこんなスゲーSFの書き手が存在していたとは……と幽遊白書の魔界トーナメントの気分を味わった。 しかし、それも不思議なことではないのかもしれない。編者二人による巻末に置かれた「イスラエルSF歴史」は、『イスラエルという国家は、質的にサイエンス・フィクション(SF)の国とみなしてもかまわない──地球上でただひとつ、一冊では

    イスラエルのSFを集めた、恐ろしく質の高い傑作アンソロジー──『シオンズ・フィクション』 - 基本読書
    hdkINO33
    hdkINO33 2020/10/08
  • 神林長平の魅力はどこにあるのかしらん? - 基本読書

    はじめに 戦闘妖精雪風、敵は海賊シリーズが有名だが一般の人間にまでは知られていない神林長平。しかしなお根強いファンが大勢いる(はず)。もはや日SF作家クラブの会長であって、もうちょっとなんかこう、色々あってもええんじゃないかな? と思うのだが話題になることが少ない。Wikipediaも驚くほど簡潔な内容しか書いていないし。Amazonのレビューも10を超える事がほとんどない。最近新作を出していないということもあるが(正義の眼が出た時は久しぶりの敵は海賊シリーズだということでネットでも盛り上がった)ひょっとしたらあまり読まれてないんじゃないのかしらん? と思い、とりあえず魅力でも語ってみるかと思った次第である。そもそもこの魅力、神林長平の場合非常にわかりづらい。何故わかりづらいのかさえもわからない。その辺も含めてちょっと。 神林長平作品を読んでいて誰もが一度は思う事がある。 どれもこれも同

    神林長平の魅力はどこにあるのかしらん? - 基本読書
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