今月から購読者になって下さったF様宅に、初めての集金に行った。 玄関の広い、素敵なお住まいにお邪魔して、お金とお釣りの受け渡しをした。 F様は、60代そこそこの女性。ゆるいパーマの素敵なカットの髪型が似合っていて、自然な品の良さがある方だった。 飼っている猫のことからはじまり、食べ物のこと、お店のこと、コロナの話など、次々に話し込んでしまった。 次のお客様が、1時間後の予約だったので、時間はあったが、だんだん途切れない会話に、合いの手を入れるのがツラくなってきた。 でも、悟られてはいけない。なるべく早く、着地点を見つけて上手く終わらせるのだ。 さすがに時間の経過を感じたのか、F様は 「〇〇さん、初めてなのに、こんなにしゃべってしまって。ごめんなさいね」 「最後に、にゃんこちゃんを連れてくるからちょっと見て」 と、奥から愛するネコを抱っこしてきた。 にゃんこと私は、目が合うなり人見知った。