art | 文芸同人UMA-SHIKA 第5号の表紙を描きました。目次《小説》東京の友だち 森島武士(id:healthy-boy)《エッセイ》アベベ通り 吉田鯖(id:yoshidasaba)《小説》温泉観音の思い出 フミコフミオ(id:Delete_All)《小説》青毛のマスタングの恋と冒険 宮本彩子(id:ayakomiyamoto)《小説》鳥たちと霊感 紺野正武(id:Geheimagent)《小説》幽世ミュータント黙示録 保ふ山丙歩(id:hey11pop)《小説》稔実くんの家のパソコンとアルファベットの習熟状況について ココロ社(id:kokoroshai) 『UMA-SHIKA』第5号の表紙と目次 - 文芸同人UMA-SHIKA(公式)残念ながら、今号で最終巻となります。そして、今号の収益は義援金とさせて頂きます!!!ずっと最終巻は旭日旗にすると決めていて、主宰から「最終巻に
きたる12月6日(日)に開催される第9回文学フリマに、文芸同人誌『UMA-SHIKA』第2号で参戦しています。 『UMA-SHIKA』第1号はマンガで参加したので、最初は編集長から「今回もマンガでどうですか」というオッファーをいただいたのですが、「せっかくの文学フリマなので、ここはいっちょう小説を書きたい!」とわがままを言って書かせてもらいました。感謝! 私が書いた小説のタイトルは『ヨアンナと教授』です。いま話題の森ガールが登場する小説……と言ったら、同人のみなさんに嘘つき呼ばわりされましたが、嘘ではありません! ふとしたきっかけから夢を見ずにはいられなくなってしまった人を書きました。 『UMA-SHIKA』第2号には、8人がそれぞれ短編を寄せていますが、どれもかなり個性的でジャンルもバラエティに富んでます。私もゲラで全部読みましたが、すごく楽しいですよ! 小説家の小説がおもしろいのは当た
半分おとな おめでとう男子が三人泣いていた 顔ゆがめてハアハアいってほっぺに涙たーたー流しコブシでグシグシ拭ってた カズマの1/2成人宣言[あんなに可愛かった僕が今ではこんなに少年らしくなりました。」と読んだところでみんな一斉に肩を揺らせて笑った。帰りにカズマ「どうしてあそこでみんなあんな笑ったんかわかんない…」とつぶやいた 家族からの手紙を受け取った夜 お寿司をとった爺婆がケーキを用意してくれた10歳の今 好きなものきらいなもの
二、醤油工場の断髪室にて 工場長の鈴木が、外の廊下の待合イスに聞こえるように「次の人」と声をかけた。 田舎医者の診察室ような断髪室に入ってきたのは、肉付きのよい16くらいの少女とそれを一回り大きくして老けさせたような無愛想な母親だ。母娘を向かいのイスに座らせて、鈴木は食生活や染髪の経験などについて質問しながらカルテをつける。 事務的な質問を繰り返しながら、鈴木は娘に視線を走らせた。ずいぶんと物怖じしない様子だ。ミニスカートにませた網タイツなんて穿いているが、この娘ははたしてほんとうに処女だろうか。とたんに娘の姿が挑発的なものに思えて、せまい部屋に圧迫感を覚える。余計なことは考えないようにしてカルテに目を落とし、ぶっきらぼうに「問題ありませんね」と母娘に言った。 実は、毛髪の持ち主が処女であるかどうかは醤油の出来にはあまり関係がない。 鈴木が二代目の工場長に就任して間もない頃、処女の少女、非
一、醤油工場に毛髪を売る少女たち 海にほど近い工場の外には、今日も髪の毛を売る少女たちが列をなしていた。 少女の多くは10歳から18歳程度といったところ。たいていの少女は質素でみすぼらしいなりをしていたが、腰まで伸びる髪はそれぞれ磨きぬかれた黒檀のようで一様に輝いている。ほとんどが母親に付き添われていたが、中には一目で人買いとわかる男ににきつく手を握られている娘もいた。 一級の醤油をつくる上で欠かせないのが処女の毛髪というのは、よく知られた話である。 原材料だと思われていることも多いが、これは間違いだ。大豆と醤油麹を仕込んで熟成させた後に、液をこし取るために何層も敷かれるフィルターの一つとして樽に髪の毛が敷き詰められているのだ。 これは本土の製法とはちがっているらしい。しかし千葉島一の生産量を誇るこの工場では、かれこれ50年前からこの製法をとっている。 聞くところによると、この工場の先代が
最近 このひとの泣くのを見ていない毎日泣いていた頃があった泣きながら生まれてきて眠るまで泣いていたいつも決まった時刻になると声をあげて泣いた朝の11時に 夕方4時泣き始めると とまらなく 何しても どうあやしても 泣き続けた泣き続けるのをただ抱いて揺らしてトントンするしかなかったいつも こらえず 泣いていた 腕の中で 喉を開き 顔いっぱい身体いっぱいに泣いていた夜も泣いた 3時間おきに泣いた 降ろすと泣くから 抱き続けた抱いて抱いて抱いて手首が腫れた抱きながら降る雨を見ていた朝の四時 庭の雨みながら君揺らし続けた泣いていた 空も 庭も 泣いていた 世界じゅう 君と一緒に 泣いていた君もう10年生きた子ども 生きるのは大変だろうきついこと つらいことあるだろう 泣きたいことあるだろうもういいのか抱かれながら泣かなくても もういいのか泣かずにいられるなら泣きたくはないのか朝の終わりに泣きたくな
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