今年はじめ、女性雑誌に掲載された女優の浅香光代さんの告白記事は、芸能マスコミのかっこうの話題となった。20代のころ、自民党の大物政治家との間に2人の子供をもうけた、というのである。 ▼その記事のなかに、泉山三六という政治家が登場する。第2次吉田内閣で蔵相を務めた人物というより、大醜聞の主人公として記憶に残る。昭和23年12月の国会での出来事だった。泥酔した泉山はあろうことか、女性議員に抱きついてキスに及ぶ。 ▼非難の嵐のなか、浅香さんの新聞のコメントだけは、「別にいいじゃない」だった。泉山に気に入られた浅香さんは、料亭に呼ばれるようになり、そこで件(くだん)の政治家に紹介されたというわけだ。 ▼東京都議会で、女性議員に飛んだセクハラまがいのやじに対しては、「別にいいじゃない」と擁護してくれる声は皆無だ。それどころか、欧米の主要メディアが、日本の女性差別の問題として、取り上げる騒動となってい
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