大手サブリースの「レオパレス21」(東京都)が開発・販売したアパートで、延焼や音もれを防ぐ壁(界壁)が屋根裏に設置されていないなど建築基準法違反の疑いが多数発覚し、大きな問題になっています。その実態とは…(原千拓) 建築基準法違反の疑い 同社が三重県桑名市で建築したアパートの屋根裏を所有者(50代)の案内で、のぞきました。 このアパートは1996年に建築。2階建てで全8室の構造です。真っ暗な屋根裏を懐中電灯で照らすと、界壁は合板のみが貼られているだけでした。本来は両面に防火材を貼られていなければならないといいます。界壁の両端は合板さえ貼られておらず隙間が空いています。 図面と違う施工 この所有者が問題を知ったのは、同社が開発したアパートの所有者らで作る「LPオーナー会」(前田和彦代表)からの情報提供。連絡を受け今年2月28日に建築士に点検してもらったところ、防火構造になっていないことが発覚