本連載の目的は、XMLデータベースから可能な限り多くの価値を引き出す指針を示すことである。つまり、本連載で示された指針に沿ってXMLデータベースを扱えば、「ああ、確かに(ほかの技術ではなく)XMLデータベースを採用してよかった」と思っていただけることが筆者たる私の目標ということになる。 それとは別に、本来の意図とはやや異なるもう1つの目標がある。それは、日本におけるXMLデータベースへの期待を盛り上げるムードづくりである。残念ながら、XMLデータベースへの注目度は高いものの、入手可能なソフトウェアの種類は少なく、商用ソフトには目の玉が飛び出るほど高価なものが多い。しかし、値段というものは、利用者が増えれば下がるものである。また、オープンソースなどの非営利プロジェクトであっても、やはり利用者が多ければモチベーションも高まり、より優れたソフトウェアが生まれてくることが期待できる。そのようなムー