速水健朗「団塊世代とテレビ」 2010年06月18日11:05 担当者より:『自分探しが止まらない』(ソフトバンク新書)や『タイアップの歌謡史』(新書y)などで知られる、速水健朗さんが2006年に書かれた団塊世代とテレビの関係についての原稿です。 配信日:2006/07/05 CMとのタイアップでヒット曲が大量に生まれたのは、1970年代末から90年代半ばくらいまでのこと。資生堂の化粧品、コカ・コーラ、マクセルのカセットテープ、航空会社のキャンペーン、カップヌードルなんかのCMソングがチャートの上位を占め、相乗効果で商品も売れていた。だが、90年代後半以降は、TV-CMからヒット曲はめっきり減ってしまう。 かつては南国の映像にリゾートソングという組み合わせが鉄板だった航空会社のCMは、いまや早期予約の割引の数字をアピールする味気のないものだけになった。青い空と海の下でごくごく飲み干す