《推定睡眠時間:0分》 長宗我部陽子の演じる霊能力者が「あなた、人を殺したわね」とか言う。どこかの廃工場(なに作ってたんだろう)に集った霊能力者らオカルト同志たちが「何か」に触れた奇妙な体験を百物語的に語っていくオカルトカルトものがたりがこの映画だったんですがー、どこかで見たしどこかで聞いた。 どこかで見た気がするのは高橋洋の前作『旧支配者のキャロル』の延長線上にあるような舞台設定とストーリー展開だったからだろう。あれもなんかロケ地がどっかの廃工場ほぼオンリーで…監督の高橋洋がホームグラウンドとする映画美学校の実習も兼ねた底予算映画だからだと思われるが…その美学校生スタッフを兼キャストとして起用した美学校生の卒業制作バックステージもの(メタであるしネタである…)だったがー、なんか密室状況で映画を作っているうちに美学校生たちがおかしくなっていく。 廃工場のオカルト同志たちも百物語を語るうちに