北関東で相次いだ家畜や果実の窃盗事件で、関与が疑われるベトナム人グループ(入管難民法違反容疑で逮捕)のメンバーは熊本、島根、岐阜、静岡など各地から集まっていたことが捜査関係者への取材でわかった。一部は「新型コロナウイルスの感染拡大で仕事がなくなった」と供述しているという。 不法残留などの疑いで群馬県警に逮捕されたのは20~39歳の男女13人で、大半は技能実習生だった。一部は日本に渡航する際、ブローカーに仲介料60万~100万円を支払い、この金を返すために不法滞在を続けていたという。「渡航制限で帰国できなかった」と説明している容疑者もいるという。県警は、コロナ禍で仕事がなくなったことなどで生活に困り、SNSを介して集団生活のグループが形成されたとみており、窃盗事件との関連を調べている。