ブックマーク / kompass.cinra.net (10)

  • テレビアニメ『呪術廻戦』 第2期の劇伴を担当。照井順政が「異分子」として挑んだ制作を語る | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

    2023年7月から12月にかけて放送されたテレビアニメ『呪術廻戦』 第2期の劇伴を集めた『「呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変」オリジナル・サウンドトラック』がリリースされた。音楽を担当したのは照井順政で、これまでハイスイノナサやsiraphでのバンド活動、sora tob sakanaのプロデュースなどで音楽家としてのキャリアを重ねてきたが、劇伴を担当するのは『呪術廻戦』 第1期が初めて。自らを「異分子」と捉え、ミニマルミュージック、フリージャズ、アンビエントなどの要素を持ち込んで、カッティングエッジなアニメの世界観をより魅力的なものに仕上げてみせた。 近年はagraphやfox capture planといったアーティストが劇伴でも活躍しているが、それは作品の魅力をより高めるために、強い「個」を持った音楽家が求められていることの証明だと言っていいだろう。数々の『呪術廻戦』のテーマ曲が国内外

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  • 映画『BLUE GIANT』とリンクする馬場智章と石若駿の物語。10年でジャズの聴かれ方はどう変わった? | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

    ―お二人はもともと札幌ジュニアジャズスクール時代からのお知り合いだそうですが、初めて会ったのは何歳のときなんですか? 石若:9歳くらいかな? ―じゃあ、大と玉田(『BLUE GIANT』の主人公で、高校の同級生でもある宮大と玉田俊二)よりも長い付き合いですね(笑)。 石若:小学校のときはビッグバンドの練習が毎週末あって、夏休みは北海道内のジャズフェスをツアーして……楽しかったよね。「毎週修学旅行」みたいな(笑)。 馬場:あんまり「スクール」っていう感じじゃなくて、「上手く演奏しよう」とかよりも、「みんな仲良く楽しく演奏しましょう」みたいな感じで。 (左)馬場智章(ばば ともあき) 1992年、北海道生まれ。2005年、タイガー大越氏により開催されたバークリー音楽大学タイアップの北海道グルーブキャンプを受講し優秀賞を受賞、2010年、テリ・リン・キャリントンが指揮するBerklee Sum

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  • シティポップの世界的ブームの背景 かれらの日本という国への目線 | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

    「シティポップ」にまつわる言説はとても複雑だ。そもそも音楽的な定義が曖昧で、その反面なんとなくの風景やビジュアル、イメージを想起させてしまう言葉の魔力も理由としてあるだろう。だがもちろんそれだけではない。 たとえば、1970~1980年代のリアルタイム世代の感覚、1990~2000年代にクラブシーンで「和モノ」としてリバイバルされたときの感覚、2010年代初頭に「ネオシティポップ」としてリアルタイムではない世代による実践が盛んに行われていたときの感覚が、そのときどきの社会的状況やメディア環境を反映して微妙に異なっていることもひとつの背景にある(もちろん共通している部分も大いにあるのだが)。 そこに海外からの目線が加わると一層ややこしくなる。ちょうど「ネオシティポップ」という言葉が用いられはじめたころ、インターネット上ではヴェイパーウェイヴと呼ばれる新たなジャンルが勃興し、日のシティポップ

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  • 2021年、シティポップの海外受容の実態 Spotifyのデータで見る | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

    2020年12月、松原みき“真夜中のドア~stay with me”(1980年)がグローバルバイラル18日連続1位を獲得という、異例の事態を巻き起こしていたときのこと。 12月4日にSpotifyが発表した「海外で最も再生された日のアーティストおよび楽曲ランキング」のなかに興味深い結果があった。『鬼滅の刃』や『NARUTO -ナルト-』をはじめ、『東京喰種トーキョーグール』『僕のヒーローアカデミア』といった超人気アニメへの起用楽曲が立ち並ぶなか、2018年にリリースされたcinnamons × evening cinema“summertime”というシティポップテイストの楽曲がランクインしていたのだ(註1)。 インディペンデントに活動するアーティストの楽曲が、長い時間をかけてその映像とともに海外のファンベースを築いてきたアニメソングと肩を並べて聴かれているのは、異例のことだ。Spot

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  • 崎山蒼志と長谷川白紙のメール問答 交感する戯れのような言葉たち | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

    崎山蒼志という音楽家がAbemaTV『日村がゆく』への出演によって、まさに「発見」されてから約2年。彼の紡ぐ音と言葉には、未だ大きな謎が横たわっている。 我々は、昨年10月に発表された2ndアルバム『並む踊り』でコラボレーションを果たした君島大空、諭吉佳作/menの感性と眼差し、そして言葉を通じて、その解明し得ない音楽の実態に肉薄しようと対談記事を作成してきた。このテキストは、その一連の試みの終着地点である。 今回、直接対談は叶わなかったものの、編集部と音楽評論家・s.h.i.からの質問に加え、崎山と長谷川が相互に用意した質問をそれぞれに投げかけ、二人に回答してもらった。以下は、そのメールインタビューの全文である。 崎山蒼志(さきやま そうし) 2002年生まれ静岡県浜松市在住。母親が聞いていたバンドの影響もあり、4歳でギターを弾き、小6で作曲を始める。2018年5月9日にAbemaTV『

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  • 崎山蒼志と長谷川白紙、逸脱した才能の輪郭。メールで取材し考察 | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

    稿は、崎山蒼志『並む踊り』のコラボレーターの一人である長谷川白紙と実施したメールインタビューをもとにした考察である(メールインタビューはこちらより)。さらに5月29日には、長谷川白紙による崎山蒼志“旅の中で”のカバー音源を収録した作品が発表され、リスナーを驚かせた。 崎山蒼志と長谷川白紙とメールを介しておこなった問答の言葉の端々には、両者の音楽に横たわる謎を紐解きうる「何か」を見いだすことができる。まるで川底に眠る宝石のようにきらきらと顔を覗かせている「何か」に手を伸ばすべく、音楽評論家・s.h.i.が二人の音楽家について考えを巡らせた。以下のテキストは、その試みの一部始終である。 崎山蒼志(さきやま そうし) 2002年生まれ静岡県浜松市在住。母親が聞いていたバンドの影響もあり、4歳でギターを弾き、小6で作曲を始める。2018年5月9日にAbemaTV『日村がゆく』の「高校生フォークソ

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  • 柳樂光隆が語る、専門性の大切さ アーティストの微細な違いを知る | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

    サンダーキャット、フライング・ロータス、ソランジュやジェイコブ・コリアー、果てはロックバンド、Alabama Shakesのフロントマン、ブリタニー・ハワードまでもが、ジャズのネットワークの中で音を鳴らしている――音楽評論家の柳樂光隆が監修したムック『Jazz The New Chapter 6』は、そう語っている。上記したミュージシャンの多くが近年の『グラミー賞』受賞者であること(しかも多部門にまたがっていること)を踏まえれば、ジャズをとりまく宇宙を考えることは、そのまま今の音楽を考えることにつながるだろう。 「ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平」を謳った、2014年の衝撃的な『Jazz The New Chapter』シリーズ開始から早6年。シリーズを世に送り出してきた柳樂に、話を聞いた。もう一度、耳を世界に開くために。 音楽に関するテキストで、最も多く触れてきたのはライ

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  • 崎山蒼志と諭吉佳作/men、見つめ合う2つの才能 その特異な実態 | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

    崎山蒼志の2ndアルバム『並む踊り』は、崎山の待望の新作というだけでなく、君島大空や長谷川白紙といった強烈な「個」を持つ音楽家たちがコラボレーターとして参加したことによって、今、この時代の音楽地図上においても、とても重要な作品となった。崎山を含め、この作品にクレジットされた顔ぶれを「シーン」として括ることは野暮すぎるが、文脈の路地裏から、「その人」固有の声を、眼差しを、感触を、フェチを、悲劇と喜劇を……その全てを、音楽に捉えようとする才能が今、この国に一挙に現れていることには、強い興奮を覚えるとともに、彼らの存在そのものが、とても具体的な手触りをもって、我々になにかを語りかけているような気もする。 そんな重要作『並む踊り』に参加したコラボレーターのひとりが、2003年生まれの音楽家・諭吉佳作/menだ。崎山と同じく10代という若さながら、既にその非凡なトラックメイクと世界観が注目を集め、で

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  • 長谷川白紙の楽曲を解剖 「リズム」「響き」「声」の3点から分析 | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

    長谷川白紙『エアにに』は、これまでの総決算にして、今後の飛躍に一層の期待がかかる快作 長谷川白紙がフルレングスとしては1作目となる『エアにに』を11月13日にリリースした。才能あふれる若手シンガーソングライターたちが次々と注目を集める現在、もっとも待望されていた作品のひとつだ。 長谷川白紙『エアにに』を聴く(Spotifyを開く) 長谷川白紙の音楽を言葉で要約してしまうのはちょっと難しい。現代音楽、ジャズ、テクノ、ブレイクコアをDAWに放り込んでミックスしたようなトラックに溶け込む、なめらかなボーカル。さらには、ポリリズムや変拍子を随所に援用し、ポップミュージックでは耳慣れないようなコードやメロディーの動きをためらいなく響かせる。というと、いかにもハイブロウな印象を受けるかもしれない。しかし、そうしたリズムや響きの魅力の沼へとリスナーを引き込むポップなフックをそこかしこにちりばめるバランス

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  • 崎山蒼志と君島大空、2人の謎を相互に解体。しかし謎は謎のまま | Kompass(コンパス) ミュージックガイドマガジン by Spotify&CINRA

    このふたりが並ぶ姿を、待ち望んでいた人は多いかもしれない。崎山蒼志の2ndアルバム『並む踊り』に収録された君島大空とのコラボレーション楽曲、“潜水”。兼ねてより影響を公言し合っていたふたりが作り上げたのは、「個」と「個」がせめぎ合い、摩擦を起こし、その状態がそのまま「瞬間」に突き立てられたような1曲。その人にしか持ち得ない「声」を、「言葉」を、「生」を、実直に音楽に刻む――そんな道を突き進むふたりの音楽家の出会いは、こんなにも激しいうねりと、微細な輝きの連鎖をまとって、私たちに届けられた。 今回、崎山と君島による対談を敢行した。終始穏やかなトーンで進んだふたりの対話は、お互いへの尊敬に満ちた、とても幸福なものとなった。 左から:君島大空、崎山蒼志 君島さんの音楽は、今ある言葉で言える感じがしないくらい、すごいなって思っていて……。(崎山) ―崎山さんの2ndアルバム『並む踊り』に収録された

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