ブックマーク / tkido.com (2)

  • ジョセフ・ヒース『啓蒙思想2.0―政治・経済・生活を正気に戻すために』

    啓蒙思想2.0 政治・経済・生活を正気に戻すために|書籍出版|NTT出版 ジョセフ・ヒース著。単独でこれという新しい知見はないのだけど、とにかく尋常じゃないほど良い。それも『資主義が嫌いな人のための経済学』と同じ人だと!? とんでもねえな。 今日日「哲学者」の肩書きで、ここまで自信持っておすすめできる著者は他にダニエル・デネットぐらいしかいないのでは。 備忘のため内容を箇条書き形式まとめておく。かなり大胆に要約というか言い直しているので、原文とニュアンスが違ってしまっているところもあるかもしれないので注意。 近年、いくつかの理由により理性が軽視され、あまりにお馬鹿な、狂気と言えるような議論が幅をきかせるようになっている。啓蒙思想を復権させ、正気を取り戻すことが必要だ。 アメリカには反知性主義――スノッブな知的エリートの理屈より普通の市民の直感が正しい――の伝統があり、この理性軽視の傾向は

  • ジョナサン・ハイト『社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学』

    最初の2つは比較的わかりやすい。 フリーライダーを野放しにしてはどんな社会も成り立たないので、公正/欺瞞を無視する立場はありえない。 権力抑止がないのは、独裁者とその取り巻きしか嬉しくないので、少なくとも民主主義国では、やはり自由/抑圧を無視する立場はありえない。 ケア/危害もやはりまったく無視する立場はありえないものの、福祉の増加は、それを実現する権力(政府)の肥大とフリーライダーの増加に繋がるので、軽視する立場がありうる。それがリバタリアン。 忠誠/背信と権威/転覆はやや似ている。ある程度重視されることは、どんな社会にも社会資として必要と思われるが、公正/欺瞞や自由/抑圧と抵触し、行き過ぎると身びいき・ナショナリズムとなりうるのでリベラルは軽視しがち。 神聖/堕落については、ちょっとわかりにくい。現代先進国では、元々の適応課題である感染忌避としての役割はほぼ失っていて、よそ者嫌い(人

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