きょうも東京は暑い。 現在30度を超えており、最高気温は33度までいくらしい。 駅のホームは日陰になっているため、直射日光にさらされることはないものの、風がないから非常に蒸し暑い。 じっとりと汗がふきだし、体の表面を覆っていく。 その汗が背中のポロシャツを濡らしていくのが分かる。 そんなホームで朝ごはんのねぎとろ巻と赤飯おにぎりを頬張っていたら、親子連れが現れた。 5歳くらいの男の子と父親だった。 相当の暑さに男の子もイヤになっているらしく、「暑いー」と言いながら歩いていた。 父親はそれに合わせるかのように、 「あっちー」 と返す。 男の子も真似して 「あっちー」 と言う。 男の子は「あっちー」と言うのが楽しくなってきたのか、 「あっちー、あっちー」 と繰り返して言っていた。 それだけでもちょっとほほえましい光景なのだけれど、 流石父親、男の子より上手で 男の子の「あっちー」に 「どっちー