ジャガイモの主力品種「男爵薯」に世代交代が近づいている。主産地の北海道で、ジャガイモシストセンチュウが多発。複数の産地が新品種に全面転換する方針だ。ただ、ジャガイモの代名詞である男爵を引き継ぐのは容易ではない。愛称も含め、後継として印象付ける販売戦略が鍵だ。 「男爵薯」は1928年、道の優良品種に指定された。長年の歴史があり、誰もが知っている品種は、野菜でも数少ない。米の「コシヒカリ」に比肩するといってもいいほど、品目の象徴として全国に君臨してきた。 だが近年は、生産リスクが高まっている。原因はジャガイモシストセンチュウだ。根に侵入して生育を阻害し、大幅な収量減をもたらすとして道内で問題となっている。加えて近年の猛暑で、産地からは「貯蔵中の発芽が増え、気候変動に対応できなくなってきた」との声が上がり、対応が迫られていた。 後継として有力視されているのが、道立総合研究機構北見農業試験場が育成

