印刷 東北大は8日、全身の筋肉が次第に動かなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)の新しい薬の臨床試験(治験)を始めると発表した。薬の安全性を確認する段階の試験で12人の患者を募る。 ALSは、運動ニューロンという神経細胞が次第に死滅する難病。全国に約8500人の患者がいる。発症の仕組みは不明で根本治療はない。東北大が研究を進めてきた新薬候補は、HGF(肝細胞増殖因子)というたんぱく質。細胞死を抑える働きがあり、ALSの進行を遅らせることが期待されている。 試験に参加できるのは発症後2年以内で、症状が軽い患者。問い合わせはファクス(022・728・3455)で受け付ける。同大の青木正志教授は「3〜4年以内には医療現場で使えるようにしたい」と話している。(福島慎吾) 関連リンク筋肉が動かなくなる難病ALS、新薬治験開始へ 東北大(6/22)