復興の最大の障害は、復興の司令塔である菅直人首相そのもの-。東日本大震災に関する国会議員アンケートから見えてくるのは、そんな悲喜劇的な実態だ。 震災復興などに「一定のめど」がついた段階で退陣するとしている首相。9日の民主党全国幹事長会議でも「その考え方はいささか変わっていない」と言いながらも、「最後の最後の1秒にいたるまで、全力を挙げて責任を果たす覚悟だ」と決意表明し、そのまま会場を後にした。 やはり、首相は辞めるつもりはないのではないか…。疑心暗鬼が広がる中、岡田克也幹事長は「今の役員のもとで全国幹事長会議を招集するのはこれが最後だ」と強調した。 今回のアンケートで特徴的だったのは、首相への拒否反応が民主党内にも広がっていることだ。 首相の退陣時期を聞いた質問で、民主党議員163人のうち35人が「できるだけ早く辞任すべきだ」、9人が「7月末には退陣すべきだ」と回答。民主党内でも月内退陣論