ナマコ密漁グループを取り仕切ったとして、指定暴力団山口組2次団体「弘道会」系暴力団幹部が漁業法違反などの疑いで逮捕された事件で、北海道警は14日、釧路市内の暴力団事務所を同容疑などで捜索した。 道警は、グループが居酒屋などで知り合った人物をメンバーに引き入れ、潜水の訓練をさせて密漁を繰り返していたとみて調べている。 道警幹部によると、主犯格の暴力団幹部、平岩秀男容疑者(61)は、釧路市内などの居酒屋やマージャン店で生活費に困っている人物を見つけ、「もうかる仕事がある」などと持ちかけていた。引き入れたメンバーの一部には民間のダイバースクールを紹介。密漁するための訓練をさせていたという。 これまでの道警の調べでは、グループは昨年4月以降、毎月10回のペースで密漁を繰り返し、計約60トンのナマコを取ったとみられる。