志麻子“エロ”から異常な欲望へ…小銭に執着する人 ホラー小説などで人気の作家、岩井志麻子さん=写真。小説以上に目立つのが私生活を暴露した過激な“エロ”エッセーだが、今回はエロから異常な欲望の世界へ。エッセー『欲に咲く女、欲に枯れる女』(イースト・プレス、1260円)では岩井さんが接した、歪んだ欲望を露わにする人が続々登場する。他人の欲望から何が見えるのか。 −−一番関心のある欲は 「やっぱり人の金銭欲ですね。私のしょぼい美学は金銭欲がないことですから。大きなカネではなく、小銭に激しく執着する人はオモロイ。人格を損ねて、よう、はしたガネを握れるもんだと感心しますね」 −−本書でも小銭にガツガツする人が登場する 「それは私の中にも、どこかカネに対する執着があるからでしょうね。私はカネにきれいですよ、清貧な人ですよ、という態度を取りつつ、実は猛烈にカネに対する執着と欲があると最近、思えてきたので