街角の占師に最近、こんな相談が持ち込まれる。「ペットが何を考えているのか知りたい」。ペットは家族同様――。飼い主との関係が密接になっていることが背景にあるようだ。 「半年前に飼い犬が出て行った。私たち家族をどう思っているでしょうか」 3月下旬、大阪・ミナミのアメリカ村にある占い店「千里眼」。大阪市の主婦(33)は雑種犬の写真を見せ、話を切り出した。 実家にいた学生時代に母が拾ってきてから、17年間一緒だった。「嫌なことがあったのかな」と思いが募り、占いに救いを求めた。 大阪府内に2店舗を構える千里眼は、占師約40人のうち5人が得意分野に「ペットの気持ち」を挙げる。この主婦の問いに、20年以上の占い歴を持つ桂(かつら)さんは30分程度かけ、占星術やカードをもとに話した。 「その子は死ぬ前に自由な時間を過ごしたかったみたい。あなた方に嫌な感情はないようです」「お墓参りのついでに、その犬のことも