2018年3月11日のブックマーク (1件)

  • 如月新一「爆破ジャックと平凡ループ」#14-8周目 開けたら終わりのクーラーボックス|henshu_ckr

    同じ時間を繰り返し、同じバスに乗り、バスジャックに遭っている。 だけど、バスジャック犯と組んで、事件を解決しようとしているのは初めてのことだ。 「で、お前はどいつが怪しいと思うんだよ」 岡に訊ねられ、そうですね、と俺は口を開く。 「あのギターケースとクーラーボックスは怪しいですよね」 なにしろ、バスを吹き飛ばすくらいの爆弾だから、サイズもあるだろう。 くしゃくしゃ頭の男、立花は城ヶ崎家に雇われた探偵であるから、おそらく違うだろう。でも、念のため、確認しておきたかった。あと、こんな時でも、ギターを見たいという性が出てしまっているのかもしれない。 「おい、お前」 バスジャック犯が、ナイフの先を立花に向ける。立花は、教師に指名された学生のように、俺? と自分のことを指差した。教科書忘れてるんだけど、とでも言いたげな、バツの悪い顔をしている。おそらく、探偵だから目立ちたくないのだろう。 「そのギ

    如月新一「爆破ジャックと平凡ループ」#14-8周目 開けたら終わりのクーラーボックス|henshu_ckr