2018年3月8日のブックマーク (1件)

  • 如月新一「爆破ジャックと平凡ループ」#13-8周目 時にはバスジャックを一緒に|henshu_ckr

    いつもの風が吹き抜けて、目の前のあかいくつバスの扉が開く。運転手からの視線を受けて、俺はバスに乗り込んだ。 七周目で、俺は自分が大きな誤解をしていたことを思い知った。 バスジャック犯と爆弾テロ犯は別にいる。 思い返せば、道理で、と思うことが多い。バスジャック犯が取り押さえられているのに、起爆できたのもおかしかったし、人が降りようとしたら爆発していた。 バスジャック犯の目的は妹の手術代金だった。 だが、爆弾テロ犯の目的はなんなのだろうか? 宗教絡みなのか、抗議活動なのか、今持っている情報では推測しきれない。 それに、一体誰が爆弾テロ犯なのかもわからない。 なんとか、爆弾テロ犯だけでも識別できないだろうか。 「すいません!」 ぼーっとしていたから、菜々子嬢にまたスーツの裾にコーヒーをひっかけられてしまった。いかん、気を引き締めなければ、と思いつつ、咲子さんの隣に腰掛ける。 「森田くんじゃん、久

    如月新一「爆破ジャックと平凡ループ」#13-8周目 時にはバスジャックを一緒に|henshu_ckr