『江戸の閨房術』(渡辺信一郎 著)という本の中で、明治39年に欣々女子という女性が書いた『女閨訓』という本が紹介されている。母親が娘の嫁入り道具に持たせるような、女性の為のHow to SEX本なのだが、その中の口取り、今でいうところのフェラチオの仕方に関する記述がなかなか生々しくて面白い。口取り。口にて精汁を吸ひ取る法なり。唇淫とも云ふ。口にて行ふと云ふも、大半は手にて之を助くる也。乃ち我が身は夫の仰向けに臥せるそばに座し、右の手にて男根を握り、締めつ馳めつ扱き上げ扱き下げし、同時に唇にえ雁首をくわへ、舌先に力を入れて鈴口の辺を舐め廻すなり。此の時また、親指の腹にて鈴口を強く幾度も擦る時は、夫の気の逝くを早め、堪へ難く快くするものなり。而して、手にて強く小刻みに摩擦すれば、男根次第に熱くて脈を搏ち、夫の腰自然に高まり来るものなり。此の時は精の洩れんとするなれば、心してよく口にくわへ、精汁