【ニューデリー=田伏潤】インドを訪問中の麻生太郎財務相は4日、ニューデリー市内で経済関係者との会合で、「過去長きにわたり(日本と)中国との関係がスムーズにいった歴史はない。我々はどううまくやるのか常に考えないといけない」と語った。出席者から「中国の海洋進出が激しい」と問われて答えた。 麻生氏は「陸軍大国だった中国が、いま海軍力を伸ばしつつある。東シナ海でも日本海でも同じ状況。自分の領土は自分で守るコンセプトをもたないといけない」とも述べた。そのうえで、日本、米国、インド、豪州が同盟関係を構築することが、アジアの安全保障上、重要であるとの認識を示した。 中国とインドをめぐっては、国境が画定していないカシミール地方で両軍のにらみ合いが続いている。 関連記事財務相「3本の矢でアジアの成長強化」 ADB総会演説(5/4)財務相会談も見送り 日韓対話の場、当面失う(5/4)安倍・麻生両氏が「中国