「『読んでいる』と言うなら、あの時の答弁は何だったのか」 第2次世界大戦で日本が無条件降伏を勧告されたポツダム宣言をめぐり、共産党の志位和夫委員長は23日、安倍晋三首相の答弁にこう疑問を投げかけた。 首相は5月20日の党首討論で、ポツダム宣言について志位氏から問われ、「つまびらかに読んでいない」と答弁。その後、安倍内閣は6月2日の閣議で「当然、読んでいる」との答弁書を決定した。 志位氏は「党首討論で、安倍首相は間違った戦争と認めることを拒み続けた。侵略戦争はおろか間違った戦争とも認めない。過去の戦争への反省のない勢力が、憲法9条を壊し、海外で戦争する道へ暴走する」とも指摘した。日本外国特派員協会の講演で語った。(高橋健次郎)