「師走選挙」へ各党が一斉に走り出した17日の土曜日。民主党の「選挙のカオ」は朝から積極的に発信を開始した。 「大変失礼な言い方をすると、少数政党は絵に描いたような野合をやっている」 民主党の安住淳幹事長代行は読売テレビの番組に出演し、「第3極」の中心である日本維新の会と太陽の党の合流の動きを「野合」だと切って捨てた。離党者が相次ぐ窮状を司会者に突かれると、「野田首相は『(所属議員の一部が)ついてこなければやむを得ない』と(消費増税などを)決断した。民主党が出直す選挙にしたい」と訴えた。 衆院議員の安住氏は、参院議員の輿石幹事長に代わり衆院選対策を事実上取り仕切る立場で、有権者向けの党の看板として存在感も増しつつある。党選挙対策委員長を2度経験し、各地の選挙区事情に明るいことに加え、早大雄弁会、NHK記者出身で弁舌は巧みだ。今回、党職員には「テレビ番組は全部、オレが出る」と意欲を示したという