自民党は5日、若者がダンスや音楽を楽しむ「クラブ」の営業時間などの規制を緩和する風俗営業法改正案の今国会提出を見送る方針を固めた。5日開いた党内閣部会で若者への悪影響を懸念する声が相次いだためで、改正案をまとめた超党派の「ダンス文化推進議連」(会長・小坂憲次元文部科学相)は秋の臨時国会に向けて再度、党内で調整する。 改正案は、現行法が禁じているクラブの午前0時以降の営業を午前6時まで認めるほか、入場を禁止している18歳未満の年少者についても午後10時まで入場可能としている。 だが、5日の内閣部会では「子供に夜中まで騒ぐことを許すことになる」「行きすぎた緩和だ」などの批判が続出。ダンス営業は売買春の温床になるとして規制対象になっており、騒音などの問題も指摘されているが、これらの懸念を払拭することはできなかった。 このため自民党は今国会の会期末が22日に迫っており、改正案の修正や党内調整が間に