シラバス 本コースは、プログラミングの基本について、ひととおりの技術を学び終えた受講者を対象とする。コースの目的は、実際のソフトウェアを開発する際に、具体的にどのようにプログラムを設計し、またどのように OS の機能を利用していけばよいか、感覚をつかんでもらうことである。このため、本コースは講義中心ではなく、いくつかのソフトウェアの作成演習をとおして、そのソフトウェアのプログラムはなぜそのように設計されているのか等を考えてもらう。 1. 簡単な C コンパイラ 言語仕様を簡略化したCコンパイラを作成し、言語処理系の基本構成を学ぶ。また関数呼び出しや配列参照など、C言語の各基本機能が実際にどのような機械語に変換されていくのかを学ぶ。 実際に作成する処理系は2つで、まずはじめに字句解析の練習として、ごく簡単なLispインタプリタを作る。 その後、構文解析、コード生成の演習のため、C言語風の手続
「パソコンを動かすのはCPU。ではCPUを動かすのは?」なんてなぞなぞみたいなことを聞かれると「?」と思ってしまうかも知れないが、正解は「人」だ。私たち人間が機械であるCPUにすんなりと指示を与え、やりたい仕事をこなせるのは「命令セット」というものがあるから。今回は命令セットの話をしよう。 CPUは与えられた命令にしたがって動作する CPUはパソコンの頭脳とでもいうべき重要なパーツだが、自ら判断して動くわけではない。外部から与えられた命令にしたがって動作している。その上、CPUが直接理解できる命令は、実は1つ1つを見てみれば非常にシンプルなものなのだ。 具体的には「なんとか番地のメモリの内容をレジスターAに読み出す」、「レジスターAの値に1を足す」といった感じだ(「レジスター」はCPUの内側にあるメモリーのようなものだ)。OSはもちろん、ゲームやウェブブラウザーなどのアプリケーションソフト
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