ジーンクエストというゲノム解析ベンチャーを経営している高橋祥子です。「おすすめの本は何ですか」とよく聞かれるので、2020年に読んだ本のうちここ1-2年以内に日本で出版され、読んでとても良かった本達をご紹介します。私は生命科学分野の人なので、特に科学者が社会や人間について書いた本が心の底から好きです。 読書とは、生体反応のように「刺激(書籍)」と「受容体(読者)」の状態によって反応が決まるため、よく知っている人であれば今の状態に合わせてお薦めしたいと思っていますが、それでもいろんなステージの人に薦められる普遍的な内容の本もあり、今回はそのような本を選んで紹介していきたいと思います。 1. 危機と人類 なんといっても今年はこの本です。2020年は感染症による世界的な危機の年で、危機に対する心構えや考え方についての良い本がないかと探しているなかで、個人的に最も良い知見が得られた本です。 過去の
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