マルウェアで騒ぎを起こすという攻撃は過去のものになり、現在は情報窃盗と詐欺が主流になった。2009年はユーザーの心理に付け入り、こうした攻撃を仕掛けるケースが目立ったようだ。 近年のサイバー攻撃は、ユーザーの心理に付け入って重要な情報を盗み出したり、詐欺を働いたりするタイプが主流になった。シマンテックとメッセージラボジャパンが2009年の脅威動向を振り返り、2010年の脅威を予想している。 米Symantecでセキュリティ問題に対処するシニアディレクターのケビン・ホーガン氏によれば、従来のサイバー攻撃は、ウイルスやワームといった不正プログラムを多数のコンピュータに感染させて騒動に発展させる愉快犯的なものが多かった。しかし、現在ではサイバー攻撃に強い犯罪組織が暗躍し、人海戦術も用いて金銭を狙うようになったという。 同社が10月に集計したユーザーからの不正プログラム情報では、個人から寄せられた