当選を確実にし、花束を手に支援者とグータッチする小野田紀美氏=岡山市南区で2022年7月10日午後8時44分、益川量平撮影 「政党が違うのですから、それぞれ自由にやるのが自然ですよね。公明党さんの推薦見送り検討、共感します。お互い頑張りましょう!ってやつですね!」。今年1月、参院選(7月10日投開票)を巡る「強気」なツイートが岡山選挙区に波紋を広げた。自民党現職の小野田紀美氏(39)による事実上の推薦拒否宣言。全国に32ある改選数1の「1人区」で唯一、公明が自民候補に推薦を出さなかった。結果は小野田氏が対立候補を18万票上回り圧勝、今後の自公の選挙協力のあり方に一石を投じた形だ。 小野田氏にとって、18日間の選挙戦は「逆風」の中でのスタートだった。参院選が公示された6月22日、岡山県護国神社(岡山市中区)での出陣式には、加藤勝信・前官房長官ら地元選出の自民衆院議員5人が勢ぞろいし、支持を訴