東京新聞:戦中の米軍機搭乗員虐待事件伝える 目撃証言ビデオを１日初上映:東京(TOKYO Web)戦時中、軍需工場への空襲を繰り返し受けた多摩地域には、Ｂ２９などの米軍機十一機が墜落した。搭乗員の大半は墜落死したが、一部はパラシュート降下して捕らえられ、地元住民らの暴行を受けたとされる。こうした墜落機をめぐる目撃証言を、「多摩地域の戦時下資料研究会」会員の楢崎茂弥さん（６７）＝立川市上砂町＝が、ビデオ「戦争は庶民も加害者にする 三多摩での米軍機搭乗員虐待事件」にまとめた。八月一日に市内で初上映される。 （林朋実） ビデオでは、十一機のうち一九四五年一～八月に国立市や東村山市に墜落した六機を取り上げる。国立での八月八日の墜落では、生きて降下した搭乗員二人のうち一人が、立川市内の国民学校でさらし者にされて住民から竹の棒で殴られ、後に軍人に殺害されたという。目の前でうめき声を上げる搭乗員の姿に、殴る気をなくしたという男性へのインタビューなどが盛り込まれている。 東村山市で四五年四月二日にあっ
