タグ

ブックマーク / mmpolo.hatenadiary.com (1)

  • 中沢新一『熊楠の星の時間』を読む - mmpoloの日記

    中沢新一『熊楠の星の時間』(講談社選書メチエ)を読む。中沢が行った南方熊楠に関する5回の講演を記録したもの。熊楠に関するものとはいえ、講演録なので言葉はやさしく読みやすい。しかし、テーマが熊楠の特異な思想を取り上げているので内容はかなり難しい。 ヨーロッパの学問は「ロゴス」に基づいた体系をなしている。中沢が学んだチベット仏教では『般若心経』を繰り返し読んでいく。そこには「不生不滅」という、生じるのでもなく滅するのでもない、存在するのではなく非存在するのでもない東洋独自の論理がある。それをギリシャ哲学では「レンマ」と呼ぶ。レンマは「物事を抽象的に理解するのではなく、具体的に直観的に理解することを意味する」が、ギリシャ哲学ではそれを展開することはなかった。 レンマの学を実際に打ち立てたのは仏教だったという。仏教ではロゴスの中心になっている、同一律、矛盾律、排中律の3つの法則を否定した。そういう

    中沢新一『熊楠の星の時間』を読む - mmpoloの日記
  • 1