携帯の料金競争が激化するドイツ(後編) 欲しい料金プランは早い者勝ちで契約,MVNOが販売手法に妙手奇手 ドイツの携帯電話市場では,格安料金のサービスが市場を席巻している。前回は,トップシェアのドイツテレコムまで格安市場に本格的に参入したことを紹介した。ドイツテレコムの参入以前から,シェア下位の携帯電話事業者やMVNOは格安市場で苛烈な競争を繰り広げている。多くはさらなる低料金をアピールする方向に競争していたが,企業体力が持たずに市場から脱落するMVNOも出てきており,最近は料金プラン以外の面にも工夫を凝らした事業者が登場している。今回は,販売手法にオークションと似たやり方を持ち込んだ独デビテルの「クラッシュ」について紹介する。 独MVNO(仮想移動体通信事業者)のデビテル(Debitel)は2007年7月,ラストミニット型(注)で販売する格安料金プラン「クラッシュ(Crash)」を導入し