日本の国土面積3780万haのうち森林は2505万ha。FAO(国連食料農業機関)のデータによると、日本の森林率は68.5%とされています。つまり、私たちの国土の7割は森なのです。先進国の中ではフィンランドに次いで2番目に森林率が高く、世界でも有数の森林国と言えます。 一口に森と言っても、成立過程や樹種、所有者によっていくつかに区分されています。 まず成立過程で見ると、2505万haの森林のほぼ半分(約1,348万ha)が天然林です。天然林とは自然の力で生まれ育った森林のことで、自然林とも言います。日本の天然林の多くは広葉樹林。日本人の暮らしと共にあった里山や鎮守の森、あまり人が入らない奥山まで、天然林は幅広く分布しています。 一方、人の手が全く入らず一度も伐採されたことのない原生林は、日本でもごく僅かしか残っていません。また、天然林、特に原生林は一次林とも呼ばれ、これらが伐採や火災などに