ブックマーク / www.ier.hit-u.ac.jp/~yosihara (1)

  •       ベーシック・インカム構想の経済学的分析

    「基所得」政策の規範的経済理論:――「福祉国家」政策の厚生経済学序説―― 後藤玲子 立命館大学大学院先端総合学術研究科 吉原直毅 一橋大学経済研究所 2004年4月22日 要約 稿の目的は、「福祉国家」の有り方を巡る近年の論争において提起されている「基所得」政策の、資源配分メカニズムとしての規範的特性を明らかにする事である。最初に、「基所得」政策の代表的提唱者であるヴァン・パレース(Van Parijs (1985))に依拠しつつ、「基所得」制構想の規範理論的基礎付けを与える「リアル・リバータリアン」論を紹介し、それによって明らかにされた「基所得」政策が満たすべき規範的基準を、公理的資源配分理論の枠組みにおいて定式化する。さらに、「基所得」政策と整合的な資源配分ルールの理論的構成可能性を探求する。そのようなルールは、労働スキルの格差のない経済環境では、均等便益解として特徴付け

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