オビにあるように、本書は「2009年エコノミストが選ぶ経済書ベスト10」の第一位であり、「週刊ダイヤモンド」の2009年の「ベスト経済書」の第二位であった。 タイトルのとおり、戦後の世界経済史の概観を頭の中につくりたいと思って読み始めた。最後の方を読まずに長い間放置し、最近読み終え、二度読みした。本書の冒頭に、 思い切って〔戦後世界経済史の――引用者注〕「粗い地図」を描いてみることにした。 というねらいとともに、一つの問題意識によって貫かれていることが、まず「概観図」を手に入れたい人間にとっては非常にありがたかった。この歴史観を批判するにせよ受け入れるにせよ、まずは地図を手に入れることが大切だ。本書はその任によく応えていると思う。 自由か平等か つらかぬかれている問題意識というのは、サブタイトルにある「自由と平等の視点から」である。「むすびにかえて」には 平等をめざす社会において自由が失わ
このたび,初めての単著を出版させていただくことになりました。『地方政府の民主主義』という大仰なタイトルで,中身がタイトルについていっているのかは,読者の皆様のご高評にお任せしたいと思いますが,タイトルを思いついたときには,自分では20代のときに考えてきたのはそういうことだったのかな,と思ったものでした。大学院生のときに,指導教員の先生方から,「修士論文はなるべく大きめに構想したほうがよい,どうせ問題意識がそこを越えることはなかなかないから」と言われておりましたが,たしかにその通りで,自分では修士論文以来引きずった問題意識について,一応の答えを用意することになったのではないかと考えています。 内容は,付けていただいたオビのとおりで,「首長と地方議会からなる二元代表制の下で地方政府の民主主義は,どのように機能しているか」ということで,「予算配分,公共事業の見直し,新規課税の導入などの検討を通し
もう2010年も暮れようとしていて,最近はTwitterに押されつつあるブログ界隈でも,いろいろと「今年の○冊」という紹介が多くて,興味深く読んでいるところです。僕も「今年の○冊」をやろうかなぁ,とも思ったのですが,読んでる本の範囲があまりに狭すぎて面白くないので,印象に残った本を選ぶというよりも,印象に残った本のまとまりを紹介してみようかなぁ,と。 なぜだかよくわからないのですが,2010年は主に博士論文をベースとした,若手の政治学研究者が出した本が非常に多かったのではないかと思われます。単なる印象というだけなのかもしれませんが,僕が研究を開始してからたぶん去年あたりまでは,博論をベースにした政治学研究者の単著ってそれほど数が多いわけではなくて,例えば戦前の政治史みたいに特定の分野で継続的に出版されているような印象がありました。それに対して今年は,明らかに現代政治(特に日本政治)を扱って
本の目利き 151人のベスト5[掲載]2010年4月4日 「ゼロ年代の50冊」はアンケートで選びました。新聞や週刊誌で書評を執筆している方に、2000〜09年の10年間に出た本の中からベスト5を挙げていただきました。317人にお願いし、151人から回答が寄せられました。ベスト5を5点〜1点と点数化し、順不同はそれぞれ3点で集計しました。 ジャンルを問わず挙げてもらったため、ノンフィクション、小説、評伝など作品の範囲は多岐にわたりました。タイトルが挙がっただけでも約620冊にのぼります。 表で紹介した50冊のほかにも、たとえば小説で、安岡章太郎著『鏡川』(新潮社)や大江健三郎著『さようなら、私の本よ!』(講談社)などが挙げられました。評伝では複数の方が岡村春彦著『自由人 佐野碩の生涯』(岩波書店)を推しています。演劇評論家の扇田昭彦さんは「軍国主義下の日本を逃れ、ソ連を経て亡命先のメキシコで
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