11月、防衛省のある施設で、ジェット戦闘機を搭載した護衛艦「いずも」の模型を見てしまった。その模型は、現行の「いずも」がフラットな甲板を持つのに対して、やぐらのような、スキージャンプ台状の甲板を備えていた(それが意味するところは後述する)。 「これは何ですか?」と質問すると、防衛省幹部は、ただ口を濁したのだった。 「いずも」はどんな空母になるのか? 2017年末、クリスマス明けの報道で、海上自衛隊の全通甲板ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」が空母に改修される、という見出しを見かけた方も多いのではないだろうか。 具体的には2019年度から始まる新しい中期防衛力整備計画の中で、「いずも」型(1番艦「いずも」、2番艦「かが」)を戦闘機の発着が可能なものに改修する、という話である。 一部メディアでは、改修後に空母となる「いずも」型が、米製の短距離離陸・垂直着陸(STOVL)型F-35Bステルス戦闘機
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