作家・比較文学者の小谷野敦さんが選んだ「今週の一冊」。今回は『一度きりの大泉の話』(萩尾望都著、河出書房新社 1980円・税込み)の書評を送る。 * * * 1992年から小学館の少女漫画誌『プチフラワー』に萩尾望都の、少年への義理の父による性的虐待を描いた「残酷な神が支配する」が連載されていたが、私はなぜこのようなものを萩尾が長々と連載しているのだろうと思っていた。昨年出版された中川右介『萩尾望都と竹宮惠子』(幻冬舎新書)を読んだとき、これが、竹宮の『風と木の詩』への批判なのだということが初めて分かった。 萩尾と竹宮は、70年代はじめ、少女漫画界のニューウェーブの2人組として台頭してきた。竹宮の代表作が、少年愛を描いて衝撃を与えたとされる『風と木の詩』で、萩尾も初期は『トーマの心臓』など少年愛かと思われる題材を描いていたが、SFなどに移行していった。その後、竹宮は京都精華大学のマンガ
新型コロナウイルスがもたらした社会の混乱は、マスクや食料品といった生活必需品を備蓄しておくことの大切さを、私たちの心に強く植え付けた。生活スタイルを変える人が増える中、物を極力持たない「ミニマリスト」は、どうコロナと向き合い、過ごしているのか。今回、男女3人のミニマリストを取材。彼らの独特で進化した生活スタイルは、ウィズコロナ時代を生き抜く新たな可能性を秘めていた。(取材・文:猪瀬聖/撮影:岸本絢/Yahoo!ニュース 特集編集部) 首都圏在住の専業主婦メミコさん(38)は、新型コロナを機に、2年前から書き続けているブログのタイトルを変えた。新しいタイトルは、「ミニマリストを捨てました。」。最近のブログには、トイレットペーパーが山のように積まれた家の棚や、食料品で埋まった引き出しなど、ミニマリストとは程遠いイメージの写真がアップされている。
2018年1月17日に放送されたNHK「ガッテン!」の葉酸特集について、NHK「ガッテン!」葉酸特集をご覧になった方へという記事を書いたところ、一週間経っても多くの方に読んで頂いている。この記事は、番組制作者や登場された専門家に向けて書いたものではない。情報を、短絡的に一元的に受け止めている視聴者に向けて書いたものだ。中でも、報道側の立場にいらっしゃる方が、いち視聴者になりきって「葉酸は認知症や動脈硬化予防に欠かせない栄養素という大変役立つ内容だった」と、葉酸の効能を手放しで賞賛するブログを書いていらっしゃるのを目にした時には驚いた。葉酸はビタミンB群の一種で、健康を保つための大切な栄養素ではあるが、それだけを摂ったからといって、100%、認知症や動脈硬化を防げるものではない。番組制作者や登場した専門家の先生方も、そのような受け止め方を期待してはいなかったと思う。 食品ロスをテーマにしてい
料理研究家の 土井善晴さんが書いた『一汁一菜でよいという提案』という本が人気になっているようです。この一汁一菜は、単なる粗食ではなく、具だくさんの汁物を用意することで、沢山のおかずをつくらなくてもしっかりと栄養を摂れるスタイルの提案です。 土井さんの一汁一菜でもよいという提案する理由は、多くの人が毎日の食事作りを負担に感じている人が多いことが発端だそうで、毎日台所に立つ人や、忙しい子育て世帯の人へ、毎食しっかり料理を作らなくても良いのですよという、専門家からの優しいメッセージといえるでしょう。 最近は夫婦共働きの子育て世帯も多く、残業があれば食事時間がどうしても遅くなってしまいます。手作りの料理を何皿も作っていては家族でゆったり過ごす時間も持てなくなってしまうかも知れません。一汁一菜ではないですが、忙しい時には加工食品や惣菜を上手に使うのも良いと私も著書の中で推奨しておりましたので、土井さ
こんにちは。ヨッピーです。普段は「銭湯の神」として主にインターネットでは銭湯の普及活動にいそしんでおります。銭湯は、いいぞ。 DeNAパレット構想さて、ご存知の方も多いかもしれませんが、横浜DeNAベイスターズのオーナー企業であり一部上場企業であるところのDeNAが運営する「DeNAパレット構想」傘下のキュレーションメディア群が盛大に炎上、稼ぎ頭のMERY、炎上の発端となったWELQを含む10媒体全てが運営を停止、記事が非公開になるという局面を迎えており、DeNAの株価にも影響を与えている模様です。 DeNAが「MERY」全記事の非公開化を発表「厳正かつ公正な調査」のため https://www.buzzfeed.com/keigoisashi/dena-mery 更に本件がリクルートやYahoo!、サイバーエージェントなど大手各社に飛び火したことで新聞雑誌地上波問わず各所の注目を集めてお
こんにちは。ヨッピーです。 普段は主にインターネットで風俗の話などをしております。 さて、「PC DEPOT」(以下PCデポ)という神奈川県を基盤に、主に首都圏でパソコン販売事業などを展開する小売店が、80歳を超える高齢者に対して月額15,000円弱という高額のサポート代を含む契約を結び、親族がその解除を求めたところ、契約解除料として20万円もの大金を請求するという事案が発生し、インターネットは元より、テレビ番組でも報道されるなど大きな話題を呼んでおります。 当初、20万円の解約料を請求されたのは事実です。これが20万円の根拠のようです。フォロワーさんから教えていただきましたが、解約料に消費税はないみたいです。 何から何まで悪質です。 出典:ケンヂさんのTwitterより 騒動の発端となった、契約者の息子である「ケンヂ」さんのツイート。 契約解除料108,000円のレシート※若干画像の明る
ノルウェーとスウェーデンで話題となったファッションの裏側2年前、ノルウェー最大手の新聞社アフテンポステンが電子版で提供した映像シリーズ「SWEATSHOP~死ぬほど安い価格のファッション~」が、現地で大きな話題を集めた。「SWEATSHOP」(スウェットショップ)は、英語でアパレル業界における「ブラック企業」を意味する。 シーズン1は英語字幕付きでAftenpostenで閲覧可能 シーズン1は各10分前後に渡る全5話構成。3人のノルウェー人の若者がカンボジアに渡り、どのような環境下で服が製造されているかを実体験したドキュメンタリーだ。想像以上の厳しい労働環境を、映像で目の当たりにした視聴者は衝撃を受けた。人口約520万人のノルウェーから発信された動画は700万回以上、You Tubeの英語版の予告動画は400万回以上も再生された。SNSやメディアを中心に議論が深まった。一時は大手ブランドで
KNNポール神田です。 寒い寒い日本の冬を乗りきったユニクロのHEAT TECHのロンTを、そろそろ暑い暑い夏を乗り切るためのユニクロのAIRismへと衣替えの時期となってきた。毎年、どちらも購入している。その理由は、値段はそのままで毎年、品質は向上してきているからだ。しかし、問題は、どのAIRismやHEAT TECHが最新の物なのかがわからないことだ。むしろ、何年着ていてもへたらない丈夫さが問題となっているのだ(笑) HEATTECHは古いのを廃棄しようと思ったが、中国製、バングラディッシュ製、ベトナム製とある。現行モデルがベトナム製なので、店頭で確認してみた。 ユニクロのラベルの読み方は(◯X-XX)の◯に注目!現行モデルが、すべてベトナム製か、どうかは店頭スタッフでは確認できなかったが、スタッフさんに、ラベルの読み方を伝授していただいた。これがわかるだけでも、何年に作られたモデルな
野菜売り場にタケノコが並びだした。やはり春の訪れを感じさせる品である。 だが、タケノコを生み出す竹林が、今や自然界の脅威になっていることをご存じだろうか。 里山では、竹林が猛烈な勢いで拡大しつつある。竹林が混むだけでなく、雑木林や人工林、さらに農地に浸食して、里山全域を覆うほどに拡大した地域もある。 かつて竹林は、タケノコの採取や竹材の利用のためには重宝された。しかし輸入タケノコが増えたり、金属や合成樹脂の製品に置き換えられて需要が減ってしまったために、竹林を整備するモチベーションがなくなり放置が進んだ。そのため今や人の手を離れて「破竹の勢い」で増殖している。 竹は、地下茎を伸ばして生育地を広げ、しかも1年で高さ十m近くの高さに生長するから、樹木はとてもかなわない。枝葉が広がると、竹林内は暗くなり、ほかの草木の生育を妨げる。だから同じ緑でも樹林から竹林に変わると、極端に生物多様性が落ちてし
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く