土曜日に封切られた『ホテル・ルワンダ』、初日は満員御礼だったようです。 よかったと思う反面、「本当にわかってるのかな?」とも思う。 『ホテル・ルワンダ』を観て、「アフリカは悲惨だな。先進国が何かアフリカのためにしてやれることはないか」と思うのは、間違っている。 この映画は、そういう風にも作ることはできたが、テリー・ジョージ監督(アイルランド人)はそう作らなかった。 国際社会や政治の問題としても描かなかった。 最初のシナリオにはルワンダの虐殺の全体像が、あの『トラフィック』にも似た群像劇の手法で書き込まれていたが、監督はそれをバッサリ切って、その代わりに、主人公ポール一人に焦点を絞った。 多数派のフツ族でありながら少数派ツチ族の虐殺に加担せず、ツチ族1200人をかばい通した一人の男、ポール・ルセサバギナさんという男の生き方を見せる映画として完成させた。 わかりやすく言ってしまうと、 「アフリ
第2回 ロナルド・ドーア『日本型資本主義と市場主義の衝突』(東洋経済新報社、2001年) 「日本型」の資本主義や雇用システムというものはあるのか? 答えはイエスである。各国によって制度や規範が異なればそれに応じて「××型」と形容してもなにも不可解なことはない。経済の与件として考えるか、あるいは経済主体のインセンティヴ構造に関連させて、より「内在的」に考えるかで、この「××型」への対峙の仕方が異なるだけだろう。 さらに一般に「××型」といわれる経済システムであっても、例えば「日本的雇用システム」の特徴といわれている「終身雇用」、「年功序列」などは、それぞれが日本独自のもの(すなわち過度に日本の制度的仕組に依存して独自の説明が必要である)かは、疑問である。 例えば、長期の雇用慣行は、日本と同様に欧米の大企業にもみることができる(ジェームズ・C. コリンズ他著『ビジョナリーカンパニー』日経BP出
心理学の中では態度や意識をことばで測定することがよく行われている。アンケート調査から保険の点数になる心理検査までさまざまなことがことばで測定されている。 1 近代と測定 古代から測定をすることは重要なことであった。精確に測定するという点からすると、長さとか重さや容量の測定がまず行われている。これらは物理的な対象なので、測定は比較的容易であり、測定道具もそれぞれの文明において開発されていった。近代においては天体観測の望遠鏡のように測定道具の精度を上げることによって科学が発展していったのである(ヴァイグル Weigel,E.,1990)。 物理的なものでも測定が難しかったものがある。温度の測定は1592年ガリレオ(Galileo Galilei)が温度変化があったことを知るためだけの、目盛りのついていない温度計を作製したのが最初で、それ以来長い苦闘があった。1714年に、現在もあるような、密封
■そもそものそもそも 貨幣の複雑性―生成と崩壊の理論 安冨 歩 おかげさまで出張中に読了した。香港と深圳をめぐりながら、本書を読むことができたというのは、得がたい体験だったかもしれない。なぜなら、香港くらい通貨がこんがらかった地域は少ないように思えるからだ。そもそも、香港ダラーの発行主体からして3つもある。ちょっと船で行けば、素で中国している「元」しか使えない深圳が広がっている。通貨よりもスロットルマシーンのコイン流通の方が多いんじゃないかと思われるマカオも目と鼻の先だ。今は、この3つの地域は同じ「中華人民共和国」のはずなのに、「国境」のパスポートコントロールもあるし、貨幣も違う。経済体制というものがなんであるかよくわからないが、同じ国でも違うものらしい。一体、通貨、貨幣とはなんなんだろうか?と、疑問を持たずにいられない。そうそう、そもそも著者の安冨歩さんのご専門は、満洲経済史だったりする
この記事。研究をまとめた社会学者へのインタビューのポイント部分だ け抄訳すると: Avec 20 suicides pour 100 000 habitants, la France vient derrière la Lettonie, la Lituanie, les pays de l'Est et la Russie, qui ont des taux dramatiquement élevés, de 40 à 50 pour 100 000. Et devant les pays scandinaves, le Japon, l'Allemagne, le Royaume-Uni. Plus tôt que les autres pays, la France s'est laïcisée, la religion y a perdu de son influence. Or
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