「情報に興味は?」発端=「パナマ文書」提供者信用-南ドイツ新聞 南ドイツ新聞社=5日、独南部ミュンヘン(AFP=時事) 【ベルリン時事】カリブ海などのタックスヘイブン(租税回避地)に関する秘密ファイル「パナマ文書」が各国の政治を揺さぶっている。国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)や提携先による分析で、現職の国家指導者らの利用実態が明るみに出たが、発端は南ドイツ新聞への1通のメッセージだった。 「情報に興味はあるか。喜んで提供する」。1年余り前、匿名の人物が南ドイツ新聞にこう書き送った。4日付の同紙などによると、この後、同紙記者は身の危険を訴える相手と数カ月間、暗号化されたチャットでやりとりした。情報提供の理由を尋ねると「犯罪を公にしたい」と答えたという。 金銭など見返りの要求はなく、最終的に1100万件を超える文書やEメールが渡され、「史上最大のリーク」(同紙)につながった。情報