米ペンシルベニア州ピッツバーグ大学医学部の助教授・劉兵(Liu Bing、37)さんが5月2日、自宅で殺害された。犯人は後に自殺しており、動機は明らかになっていない。 地元のKDKAラジオによると、劉兵さんの体には致命的な銃創が複数、見られた。窃盗品はなく、家を荒らされた様子はない。事件当時、妻は家にいなかった。 劉さんの自宅から90メートルほど離れたところで、別の中国人の男が車の中で死亡しているのが発見された。検視官の予備調査の結果では、犯人は劉さんを撃った後、車の中で自殺した。地元のアレゲニー郡検視官事務所は、男を郭浩(Guo Hao、47)と特定した。他に容疑者が逃走した形跡はない。二人は知り合いだったという。 ピッツバーグ大学医学部のホームページに掲載されたメッセージによると、劉さんは新型コロナウイルスの感染メカニズムや合併症の研究を進めていて、「非常に重要な発見をする段階に近づい
「チーム700!」と院内スピーカーから呼び出しが響く。急変対応チームが今すぐ必要だという意味だ。ニューヨーク市クイーンズ地区のエルムハースト病院で、誰かが心肺停止状態になったのだ。 いつもなら、「チーム700!」と呼び出しがかかるのは、せいぜいが週に一度あるかないかだ。しかし昨日は、12時間シフトの間に9回、「チーム700」が呼ばれた。私が話を聞いた若い医師によると、急変した患者は誰も助からなかった。 話をしてくれた若い医師は、救急診療にいる研修医の1人だ。新型コロナウイルス大流行の震央のそのまた中心になってしまったこの病院で連日、悲惨な光景を目にしている。医者としての訓練は受けてきたが、これほどの事態に直面する、その心構えはできていなかったという。
日本でジャーナリストの堤未果氏の「沈みゆく大国アメリカ」が売れているという話を聞き、本を読ませて頂きました。エッセイとして読む分には非常に読みやすくて、ストーリーも面白かったのですが、内容に関しては事実誤認が多く、ミスリーディング(Misleading = 人を惑わす、誤らせるもの)な記載が多いと感じました。オバマケア(アメリカのオバマ大統領が2010年に導入したアメリカの医療改革制度)のことを日本の人達が誤って理解してしまわないようにという願いも込め、私のこの本を読んで感じた3つの問題点をご説明させて頂きます。 問題点①:オバマケアに関する数多くの事実誤認もしくは歪曲 一つ目は、オバマケアおよびアメリカの医療制度に関する数多くの事実誤認です。著者のリサーチが不十分であったのか、(オバマケアは悪者であるという)まず結論ありきのストーリーラインに合わせるために意図的に事実が歪曲されているのか
アメリカ・テキサス州の病院で、エボラ出血熱の患者の治療に関わった看護師から新たにエボラウイルスの陽性反応が出た問題で、この看護師が症状が出る直前に旅客機に乗っていたことが分かり、アメリカの保健当局は、旅客機の乗客が看護師と接触があったかどうか調べることにしています。 アメリカでは、南部テキサス州ダラス市内の病院で、エボラ出血熱で死亡したリベリア人男性の治療に関わった女性看護師がエボラウイルスに感染したのに続き、15日には、別のスタッフが簡易検査でエボラウイルスの陽性反応が出たことが明らかになりました。 メディアによりますと、陽性反応が出たのは29歳の女性看護師で、現在、アメリカのCDC=疾病対策センターが詳しい検査を行うとともに、15日にも特別な設備の整ったアトランタの病院に移送し、治療を行うことにしています。 また、CDCは、この看護師が発熱などの症状が出る直前に国内線の旅客機に乗ってい
それにしても、誰でも病気にかかるのは怖いはずです。カゼならともかく、重い病気になればどうしても医者にかからないわけには行きません。その場合の費用を考えると「医療保険はいらない」という発想は考えられないはずです。「無保険」の場合、例えば突然に重病だということが判明し、高額な手術をしなくては助からない場合は、生命に関わることにもなります。 多くの先進国が「国民皆保険制度」を設けているのはこのためであり、先進国あるいは成熟国の場合は常識であると言えます。ですが、この「常識」をアメリカへ適用しようとしたオバマの「医療保険改革」に対して、今でも議会の下院共和党は「延期か廃止」を求めて一種の「ストライキ戦術」に出ているのです。要するに大統領と上院に対して「予算案」を人質に取って抵抗しているわけです。先週から続いている「政府閉鎖」が発生したのはこのためです。 下院共和党の背後にはいわゆる保守票があります
TPP参加で日本もやばい?「アメリカの保険システムがどれだけ最低なのか」恐怖の現状 アメリカで深刻化している格差問題ですが、中でも大きく取り上げられているのが医療問題です。 アメリカ人の多くは、ケガや病気をしてしまうと保険料を支払っていても高額の医療費を強いられるため、ろくに治療を受けられないという怖い状況にあります。 TPP参加によって、日本の医療もアメリカ化するのではと危惧されているだけに、アメリカが今どうなっているのかを、もう少し知っておく必要があるかと思います。 海外サイトの大きなトピックとなっていた、現状の保険制度を嘆くアメリカ人の投稿をご紹介します。 一人のアメリカ人男性が、以下の内容を掲示板のトピックに挙げていました。 現在、我が国の健康保険システムが、単なる巨大な金儲けのための陰謀にしか見えなくなっています。 僕は2週間に一度、89ドル(約7000円)の保険料を支払っていま
〔連載〕続 アメリカ医療の光と影 第208回 共和党大統領候補たちの医療政策(1) 李 啓充 医師/作家(在ボストン) (2947号よりつづく) 経済停滞が長引き,失業率も高止まりした状況が続く米国では,民主党オバマ政権に対する失望が広がるとともに,国民の意識は大きく右傾化している。 2008年の金融危機に端を発した「大不況」は,保守・リベラルを問わず,誰が政権の座に就いていたとしても舵取りが容易でない難局であったのとは裏腹に,「米国が不況から抜け出せずにいるのはオバマの失政のせいだ」と信じる米国民は多いのである。 保守派国民に不人気な政策の「三点セット」 政権全般に対する不満が広がる中,この間,保守派の国民に最も嫌われてきた政策の「三点セット」があるのだが,その第一が金融機関救済のための「公費投入(ベイルアウト)」。「政府は,個々の労働者が失業したり,中小企業が潰れたりしても知らんぷりの
日本の未来はどうなる『ライオンとヘビとスズメ』 財政再建が正しいか、デフレギャップ解消が正しいのか、 小さい政府が正しいか、それとも高福祉高負担が正しいのか? 日本の破滅か、輝ける未来かを選ぶのは、実は有権者の責任だ! 全世界の運命を決めるといっても過言ではない、2012年米大統領選挙。 それに立候補する共和党代表を決める選挙に立候補しているミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事。 彼の弱点となっている州知事時代の政策に、「ロムニーケア」と通称で呼ばれている政策がある。 日本人からみたら当たり前である「国民皆保険」(すべての人が保険に加入する)ということを、ミット・ロムニーは州知事時代に、全州民に対して行っているのだ。 一般的日本人ならそれがどうして悪いのか、ピンとこないかもしれない。 先進国の中で国民皆保険でないのはアメリカだけ、という言い方をしていたときもある。 しかしこれは、「民主
病気になったら? カリフォルニア州ベニスで健康診断を受ける無保険のドナジ・クルスちゃん(3歳、09年6月) Lucy Nicholson-Reuters 申し訳ないが、私はアメリカの医療保険制度は現状のままでいいと思っている。私は医療保険に加入しているし、4700万人の無保険者のことなど知ったことじゃない。誰かがバラク・オバマ大統領と議会を止めるべきだ。医療改革法案を葬れ! 私は今のままのほうがトクなのだ。 「医療の公営化」に反対する手紙を大統領に出し、「私のメディケア(高齢者医療保険制度)に手を出すな」と書いた女性に私は賛成だ。メディケアが公的医療制度であることはともかく、そうこなくては! 私が連邦議員たちと同じ高水準の保障を得ていい道理などあるだろうか。法案に反対していた民主党の保守派議員などは「ブルー・ドッグ(青い犬)」と言われるだけあって顔色が悪く、たくさんの医療サービスを必要とす
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