東京・霞が関の諸官庁では、各局フロアの壁上部に閣僚以下局長クラスの役名が書かれた電光掲示板が取り付けられている。緑や青など掲示板ランプの色は各省で異なるが、このランプが点灯していれば大臣や局長が省内の自室にいるという目印だ。 この夏まで、平日のビジネスタイムには、ほとんどのランプが消えていた。つまり「外出中」だ。しかし、民主党政権になってから異変が起きた。大臣、副大臣、政務官のいわゆる政務三役のランプはいつも消えているのに、事務次官、局長、審議官などの官僚のランプは日中でもほとんどみんな点いているのだ。 各省庁の高官が国会会期中に各部会に出席して政府委員のバッジを着けて議員に代わって答弁したり、議員会館を回って政策をご進講する必要がなくなったからである。某経済官庁の事務次官が嘆く。「国会対応、大臣レク、審議会運営が役人の主要な仕事だったのに、それぜんぶ要らないそうです」 高級官僚は無用の長
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