本が売れなくなったのは、若者の読書離れのせい――そんなバカな!と調べたことがある。結果は真逆で、若い人ほど本を読むし、40年前の若者よりも、最近の若者の方が読んでいることが分かった。特にアサドク(朝の読書)のおかげで、学生の読書率はめざましい。しかし「本が売れない」ことは事実のようだ。というか、出版業界そのものが危ないらしい。本当なの? 「本の現場」は、この疑問に対して、ファクトベースでずばり答えている。ここ30年で書籍の出版点数は4倍になったが、販売金額は2倍程度だという。ということは、つまり一点あたりの販売金額は、ここ30年で半分になったといえる。これが「本が売れない」の正体で、さらに、売れなかった分を帳簿上で相殺していくカラクリも明らかにする。新刊洪水は、起こるべくして起こっていることが分かる。需要は変わっていない、ただ供給過多に陥っているだけなんだ。 詳細はここ→「本の現場」はスゴ