右のように重ねる波の山と谷がぴったりそろっていると、干渉の結果生じる波は最も強め合うことになります。一方、ずれて重ねてやると、生じる波は最も強め合った状態よりもそのぶん弱くなります。山と谷を正反対にして重ねる時は、生じる波が最も弱くなります。この事実を記憶に留めておいてください。 2.(光学,電波)干渉計とは 一般に波を干渉させる装置全般を干渉計と言うのでしょうが、ここでは天体観測装置に限定して、干渉計と言うことにします。干渉計は、複数の(光学,電波)望遠鏡を連動させて、測量をしたり非常に細かな天体の画像を合成する装置です。この干渉計という装置で行われる処理は2つあります。 ここで強調しておきたいのは、幾らたくさんの望遠鏡を連動させた干渉計といっても、一度に干渉させるのは1対(つまり2台)の望遠鏡で得られた光または電波の受信信号であるということです[電波の加算型干渉計だと一辺に干渉させられ