閉じればスマートフォン、開けばタブレット端末になる「折り畳みスマホ」(フォルダブルフォン)が2019年から市場に本格投入される。頭打ちが著しいスマホ市場に新風を吹き込むか注目だ。日系の化学や電子部品メーカーにとっても商機になりそうだ。 次世代の主力に 「(スマホの)新たな次元を切り開く」―。サムスン電子米国法人のジャスティン・デニソン上級副社長は7日、米国のイベントで折り畳みスマホを19年に投入する考えを表明した。韓国の聯合ニュースによると、サムスンの折り畳みスマホは「ギャラクシーF」と仮称され、200万ウォン(約20万円)程度で同年3月末の販売を目指している。 ディスプレーには数十万回折り畳んでも劣化しない「インフィニティ・フレックス・ディスプレー」と呼ばれる最新技術を活用。画面サイズは折り畳むと4・58インチ、広げると7・3インチになる。基本ソフト(OS)には米グーグルの「アンドロイド