日経ビジネスは2009年10月に創刊40周年を迎えます。そのカウントダウン企画として、過去の記事の中から、人気シリーズ企画「誤算の研究」を毎日掲載していきます。企業戦略の現実は理論書の通りには進みません。戦略の本質は、むしろ誤算の中に隠れています。その後の成長を確実なものにした企業あり、再編の渦に巻き込まれて消滅した企業あり、ケーススタディーの対象は様々です。記事に描かれているのは過去の出来事とはいえ、時代を超えた企業経営の指針が読み取れるはずです。 1989年の創業以来14期増収増益を続けている急成長企業、フューチャーシステムコンサルティングが、2003年6月中間期に初めての減収減益になる見通しだ。 フューチャーは、情報システムのIT(情報技術)コンサルティング会社。企業が情報システムを開発する際、設計・構築を円滑に進めるために支援するコンサルティングと、実際のソフトウエア開発を担う。1