最近忙しくてあまりニュースサイトを見られないのだが,Scienceにカビと共生するアリは収穫をコントロールするという論文があった. 南米に住むアリはもう5-6千万年前からカビを巣の中で育ててそれを餌として収穫するという生活を行っている. それぞれの巣で栽培されているカビの系統が異なるのだが,それはただ偶然ではなく,アリの方が積極的に選んでいるという話. カビはアリの親から子へ垂直的に受け継がれるのだが,働きアリが外に出ていれば別のカビの胞子をくっつけてきたりすることもあるだろう. しかしアリが糞をすると,それが自分たちが栽培しているカビとは異なるカビを含んでいると捨ててしまうのだという. またそういう糞をする個体は攻撃を受けやすくなり,個体識別にも関与しているようだ.そしてカビ同士の区別はカビの遺伝的な近さと相関している. 共生の結果栽培する作物の系統が限られていくのは人間も似たようなとこ