■ネットワークを利用する 今回は、AppleScript Studioを更に拡張していく方法について紹介していこう。まずはネットワークを利用する方法について。 インターネットが普及した現在、プログラムを作る際には「ネットワークを利用する」ということは非常に多い。AppleScriptの場合、ネットワークを利用した機能はいくつか用意されている。ざっと整理するとこんな感じだろうか。 インターネットロケーションファイルと呼ばれる特殊なファイルの形でURLを保存したり、それを開いてWebブラウザで表示させたりできる ファイルのアップ/ダウンロードを行なう命令を持っている XML-RPC 、SOAPのサーバーをスクリプトから呼び出せる (後述する)UNIXコマンドの形でネットワーク関係の機能を呼び出す Mac OS XにおけるAppleScriptのネットワーク機能は、簡単なファイルのやりとりやSO
■シンプルな計算機を作る 前回、AppleScript Studioがどういうものか簡単に紹介したが、あれだけでは具体的にどのようなものなのかイメージしにくかったことだろう。今回は、実際にアプリケーションを作成しながら、開発の仕組みを見ていくことにしたい。 例として作成するのは、簡単な電卓プログラムだ。数字と四則演算のキーが並び、それらを押して入力し計算を行なう。ただし、普通の入力方式だとちょっとスクリプトが面倒になるので、いわゆる逆ポーランド方式(数字を入力して演算キーを押すと、既にある結果に対して演算を行なう)のものにしよう。では、順を追って説明していきたい。 ・プロジェクトの作成 開発は、まずProject Builderを使ってプロジェクトを作成するところから始まる。Project Builderから「新規プロジェクト」メニューを選ぶと、作成するプロジェクトの種類を選択する画面が現
【画面1】 Script Editorは、Mac OSに付属するAppleScriptの専用編集ツール。これは開発中のver. 2の画面 今、Mac OS Xの世界でもっとも注目を浴びつつある開発環境、それは「AppleScript Studio」だろう。といっても、これは本格的な高級プログラミング言語の類いでも、Javaのように彗星の如く登場した新しい言語でもない。一種の「マクロ言語」を使った開発環境なのだ。 プログラマでない、多くの一般ユーザーにとって、もっとも身近なプログラミング環境といえば、マクロの類いだろう。表計算やスプレッドシートなどで、決まった処理を自動的に行なうための簡易言語。これが、特定のアプリケーションだけでなく、すべてのソフトで共通した仕様のマクロとして用意されたらどんなに便利だろうか。 Mac OSの世界で、この考え方を現実のものとしたのが「AppleScript」
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