"And I look again towards the sky as the raindrops mix with the tears I cry." ―――エロゲーで吐き気がした台詞がある。 「あたしも、樹里とおんなじだ・・・。」 (---潤,“参照”した時は七週目・・・だったと思う) ―――正直、吐き気がした。萎えるとかいうレベルではなく、この場面で快楽を覚えることを、倫理的に拒否しようとした自分がいることに気付く。本気で気持ち悪い。しかも、その「気持ち悪さ」は、結ばれた潤に対してではない。主人公・五樹の実妹、この台詞が指している樹里でもない。この瞬間、この物語「腐り姫」が描こうとした主題・・・なんで、この物語が「近親愛」をテーマに、執拗に義理家族の近親相姦を描いたのか?・・・その意味が、「潤が自分を樹里と同じと見做す」ことによって、きりこ・夏生・芳野・蔵女・潤・樹里の線―――その