大抵、小説の巻末に付く作者以外からの作品解説というものは、その作品について悪く書くことは無いわけで、というのもおそらく、本屋で立ち読みする人が、購入決定の参考にと巻末の解説を読んだときに、その今まさに買おうかどうか迷っている作品のことをボロクソにけなしていたら買う気が失せてしまうわけで(もちろん、中にはけなされている駄作をこそ買いたがるような天邪鬼という例外もいたりするわけだが)、出版社側としてはそのような事態を避けるべく、解説執筆者に注意を促しているであろうことは、想像のつくことである。 そういったことを差し引いた上で、解説というのは読む必要があるわけだ。 さて、そんなこんなで『空の境界』文庫版(上、中、下)、ようやく購入いたしました。 本編の方は既にノベルス版のときに読んでいますが、内容はほとんど忘れてるので再読すべきなんですが、生憎と積読本を増やす日々においてそんな暇は無いので、とり