前のエントリで、『「ヒーローとは何か」というテーマがスルーされてしまったのが残念』みたいなことを書いていたが、改めて最終回を見直すとそんなことはなかった。残念だったのは俺の見方であった。 というわけで、改めて『ガッチャマン クラウズ』におけるヒーローとは何だったのかを考えていきたい。 まず語られるべきは、初代ガッチャマンの要素を多く残している丈さん。いかにも典型的ヒーローとして描かれる彼は、世界を守ろうと意気込んだもののあっさりと戦いに敗れ、さらに自分より優れた奴なんて大量にいるという現実を突きつけられてヒーローであることをあっさりと放棄した。これによって、この世界ではただ優れた力を持っているだけではヒーローたりえないことが表される。 次にクラウズ。ガッチャマンだけではどうしようもない状況で、ルイは特別な力を民衆に分け与えたことで、騒動を収束することに成功した。誰もがヒーローになれる。これ